事業説明
特定非営利活動法人ひびきの緑化・森林保全事業は、『木の駅プロジェクト』を通して『森林の整備・管理、地域環境の保全活動』に取り組んでいます。
木の駅プロジェクト
木の駅プロジェクトとは
木の駅プロジェクトとは、手付かずで放置されてしまった地域の山林の木(林地残材)を「木の駅」に出荷して、山をきれいに整備して、未利用材を地域の発展と地球の環境のために有効に活用する社会実験プロジェクトです。
特定非営利活動法人ひびきでは、この活動に賛同し、山形県白鷹町を中心に実施するプロジェクトとして活動をしています。
地域の山を地域で守る
「木を切りたいけど、高齢で自分ではできない。誰に頼めば良いのかわからない。」「どこまでが所有している山林なのかわからなくなってしまった。」など、地域の里山は山主の高齢化、森林境界の明確化が課題でした。また、白鷹町の森林の約90%が個人所有の民有林という性質上、効率を求めた林業が成り立たない地域でもあります。
このままでは、豊かな里山が荒れてしまう。誰かに頼るのではなく、地域の山は地域で守ることを目指し、山林所有者や地域が山を管理する自立・自営型林業の確立を目的としています。
具体的な活動例
森の健康診断
『森の健康診断』は、倒木などの荒廃具合の確認や自生する木の確認など森林の現状、GPSなどを用いて森林境界を把握・確認し、科学的なデータとして蓄積することで森林資源を見直し、計画的な間伐を実施できるようするための活動です。
間伐から地域活性の施策
間伐によって発生した間伐材を、実勢価格よりも高く『木の駅』が白鷹町のみで使える地域通貨もり券(単位は500円)で買い入れます。買い入れた間伐材は、有効利用するためにバイオマス燃料や資材としての活用を見出し『木の駅』が売却します。これらの活動で、山仕事の復権と地域の活性化を目指しています。
これまでハードルの高かった木材出荷ですが、伐倒・枝打ち・玉切りを一貫して作業できる高性能林業機械「ハーベスタ」を導入したり、軽トラックに積載できる2m足らずの短材でも気軽に出荷できるようにすることなどの取り組みで、より多くの地域の方が未経験であっても山仕事に関わることが出来るように取り組んでいます。